HPの問い合わせが来ない?原因と導線改善のコツ

「ホームページ、ちゃんと作ったのに問い合わせが全然来ない…」
こういう相談、実はかなり多いんです。お金をかけて作ったのに反応がないと、正直焦りますよね。「作り方が悪かったのかな」「そもそもHPって意味あるのかな」なんて気持ちになるの、よく分かります。
私自身、以前サロンを経営していた時にまったく同じ経験をしました。見た目はそこそこキレイなHPを用意したのに、月の問い合わせはほぼゼロ。「何が悪いんだろう」と夜中にスマホで自分のサイトを何度も見返した記憶があります。
でも、あとになって気づいたんです。HPのデザインが悪いんじゃなくて、訪問者を問い合わせまで導く”道筋”がそもそも作れていなかったんだと。
この記事では、問い合わせが来ない原因を「集客」「回遊」「問い合わせ」の3段階に分けて整理していきます。自己診断チェックリストも用意したので、自分のHPがどこでつまずいているか、読みながら確かめてみてください。
ホームページから問い合わせが来ない3つの原因
問い合わせが来ない時、「デザインが悪いのかも」とまず考えがちなんですが、実際はもう少し手前のところに原因があることがほとんど。大きく3つの段階に分けると整理しやすくなります。
そもそもサイトに人が来ていない
意外と多いのがこのパターン。HPを作っただけで「検索すれば出てくるだろう」と思っていませんか?
新しいHPがGoogleの検索結果に表示されるようになるまでには、3〜6ヶ月ほどかかるのが一般的です。しかも、ただ待っていても上位には出てこない。「藤沢 美容室」「〇〇市 工務店」のように、お客さんが実際に検索するキーワードを意識したページ構成になっていないと、いつまで経ってもサイトには誰も来ません。
これはHPの見た目の問題じゃなくて、中身の設計段階の話。ここがズレていると、どんなにキレイなサイトでも反応は出ないんですよね。
来ても「次に何をすべきか」が伝わらない
アクセスはあるのに問い合わせにつながらない。このケースで一番ありがちなのが「導線がない」ということ。
たとえば、サービスの説明をしっかり書いていたとしても、読み終わった後に「で、どうすればいいの?」と迷わせてしまっていないでしょうか。
問い合わせボタンがページの一番下にしかない。電話番号がどこに書いてあるか分からない。料金を知りたいのにどのページを見ればいいか見当がつかない——。こういう状態だと、せっかくの訪問者が何もアクションを起こさないまま帰ってしまいます。
HPの導線設計というのは、言ってしまえば「訪問者に次の行動を迷わせない道筋を作ること」。これができているかどうかで、同じアクセス数でも問い合わせの数はまるで変わります。
フォームの入力が面倒で離脱される
ここまでたどり着いた人は、かなり見込みの高いお客さん。なのに問い合わせフォームの段階で離脱される…。これが一番もったいない。
よくあるのが、入力項目が多すぎるケースです。名前、メールアドレス、電話番号、住所、会社名、役職、問い合わせ内容、知ったきっかけ…。正直、初回の問い合わせでここまで聞かれると途中でやめたくなりますよね。
実際、フォームの入力項目を7つから4つに減らしただけで問い合わせ数が1.5倍になったというデータもあります。「たくさん聞いた方が質の高いお客さんが来る」と思いがちですが、そもそも問い合わせ自体が来なければ元も子もないわけで。
まずは自己診断:あなたのHPはどこで詰まっている?
5つのチェックリストで課題を特定する
原因の構造は分かった。でも「うちのHPはどの段階でつまずいてるの?」が分からないと手の打ちようがないですよね。
以下のチェックリストで、ご自身のサイトを確認してみてください。
- □ 月間アクセス数を把握しているか → NOなら「集客」段階に課題あり
- □ スマホで自分のHPを開いて、3秒以内に何屋か分かるか → NOなら「回遊」段階に課題あり
- □ どのページからでも問い合わせに1タップで到達できるか → NOなら「導線」に課題あり
- □ 問い合わせフォームの入力項目が5つ以下か → NOなら「フォーム」に課題あり
- □ 問い合わせが来たら24時間以内に返信しているか → NOなら「対応」に課題あり
3つ以上NOがついたなら、改善の余地はかなりあります。裏を返せば、伸びしろがあるということ。
問い合わせが増えるHP導線設計の基本
さて、ここからは具体的な改善ポイントです。どれもそこまで難しい話ではないので、「これならできそう」と思えるところから手をつけてもらえたらと思います。
トップページは「3秒で伝わる」設計にする
訪問者がサイトに来て「ここは自分の探していた場所だ」と判断するまで、わずか3秒と言われています。
この3秒で伝えるべきは、①何のサービスか ②誰に向けたものか ③次に何をすればいいかの3つだけ。
「藤沢の美容室〇〇|初めての方はこちら」——これくらいシンプルでいいんです。あれもこれも詰め込んだトップページは、結局なにも伝わらない。わたしはそう思っています。
全ページに問い合わせへの道筋を置く
ブログ記事を読んでいる人、料金ページを見ている人、スタッフ紹介を眺めている人。それぞれ別のページにいますが、どのページからでも問い合わせに到達できる導線は必須です。
具体的には、ヘッダー(ページ上部)に電話番号や問い合わせボタンを固定表示する。記事の最後に「ご相談はこちら」のリンクを入れる。たったこれだけで変わります。
「そんな当たり前のことを…」と思うかもしれません。ただ、実際にいろんなHPを見ていると、意外とこの基本ができていないケースが多い。特に数年前に作ったHPだと、スマホ表示で問い合わせボタンが画面の外に隠れてしまっていたり。5年以上前のHPを使い続けている方は、そもそもリニューアルのタイミングかもしれません。
スマホでの見え方を最優先にする
今、HPへのアクセスは7〜8割がスマホから。にもかかわらず、PC画面を基準にデザインされたHPがまだまだ多いのが現実です。
一度、ご自身のスマホで自分のHPを開いてみてください。文字が小さすぎないか。ボタンが指で押しにくくないか。問い合わせフォームの入力欄が使いにくくないか。
スマホで使いづらいHP——それだけで問い合わせの大きな壁になっています。
業種別・問い合わせにつながる導線パターン
ここからはもう少し具体的に、業種ごとの導線設計のポイントを書いていきます。複数の業種のHP制作に携わる中で見えてきたパターンなので、ご自身の業種に近いものを参考にしてみてください。
美容室・サロン:予約までの最短ルート
美容室やサロンの場合、ゴールは「予約」。効果的なのは、トップページのファーストビュー(最初に目に入るエリア)に「今すぐ予約」ボタンを置くことです。メニューと料金をシンプルに一覧化して、ワンタップで予約ページに飛べるようにする。
ありがちな失敗パターンは、おしゃれな写真をたくさん並べて「雰囲気は伝わるけど、肝心の予約ボタンが見つからない」というHP。見た目のキレイさより、予約のしやすさ。これは断言できます。
建設・工務店:施工事例で信頼を積み上げる
建設・工務店のお客さんは「この会社に頼んで大丈夫かな」という不安を抱えています。だからこそ、施工事例の写真と実際のお客さんの声が一番の説得材料になる。
施工事例ページを充実させて、そこから「まずは無料相談」へつなげる導線が効果的です。いきなり「お見積もり依頼」だとハードルが高いので、「無料相談」や「現地調査無料」のように、一歩手前のアクションを用意するのがコツ。
士業・専門サービス:「こんなことでも相談していいんだ」と思わせる
行政書士、税理士、弁護士といった士業の場合、読者は「こんな些細なことで相談していいのかな」と躊躇していることが多い。
ここで効くのが「よくある相談事例」の掲載です。「こういう内容でも気軽にどうぞ」と具体例を見せることで、問い合わせの心理的なハードルがぐっと下がる。私自身、行政書士として活動していた時に相談事例を載せたら、それだけで問い合わせが目に見えて増えました。あの時「ああ、みんな”聞いていいのかな”で止まってたんだな」と痛感しましたね。
問い合わせフォームで離脱させない工夫
せっかくフォームまでたどり着いてくれたお客さんを逃さないために、ここも見直しておきたいポイントです。
入力項目は本当に必要なものだけに絞る
初回の問い合わせで聞くべき情報は最低限でいい。お名前、連絡先、相談内容——この3つがあれば十分です。
詳しいヒアリングは問い合わせの後にできます。まずは「連絡をもらうこと」が最優先。入力が面倒で離脱されたら、その人はたぶんもう戻ってきません。
電話・LINE・フォームの選択肢を用意する
人によって連絡しやすい方法は違います。電話で直接話したい人もいれば、LINEの方が気軽という人もいる。
問い合わせ手段を1つに絞らず、複数の選択肢を見えるところに並べておくこと。特にLINEは「フォームに入力するほどでもないけど、ちょっと聞きたい」という層に刺さります。お問い合わせフォームだけに頼るHPは、実はもったいない選択肢の狭め方をしているのかもしれません。
HPは作って終わりじゃない。小さく改善し続けること
正直に言うと、HPの導線設計に「最初から完璧な正解」なんてものはありません。
私もサロン経営時代、HPを作ったあとに何度も手を入れました。問い合わせボタンの位置を変えてみたり、フォームの項目を減らしてみたり、写真を差し替えてみたり。ひとつ変えるたびに、少しずつ反応が変わっていくんです。その時に「HPって、作って終わりじゃなくて育てていくものなんだな」と実感しました。
大事なのは、作りっぱなしにしないこと。月に1回でもいいから、スマホで自分のHPを開いて「もし自分がお客さんだったら、問い合わせしやすいかな?」と見直す。それだけでも違ってきます。
「見直してみたけど、何をどう直せばいいかよく分からない」「プロの目でうちのHPの導線をチェックしてほしい」——そんな方は、お気軽にご相談ください。あなたのHPを一緒に見ながら、改善のポイントをお伝えします。
