Lステップ×AI連携の作り方|ChatGPTで問い合わせを自動応答にする手順と費用

Lステップ×AI連携の作り方|ChatGPTで問い合わせを自動応答にする手順と費用

「Lステップを入れているけれど、問い合わせの返信までAIに任せられないだろうか」。そう考えて調べ始めたものの、Webhook、API、中継ツールと聞き慣れない言葉が並んで手が止まっていませんか。LステップとChatGPTなどのAIは、有料オプションの「Webhook転送機能」と中継ツールを組み合わせてつなぎます。ただしデータの流れは一方向で、AIの判断をタグに戻すには別の契約が必要です。この記事では、Lステップ公式の料金ページとプレスリリースをもとに、仕組み・費用・作り方の手順を整理します。

目次

この記事の要点

  • LステップとAIは「Webhook転送機能(月額5,500円・税込)」+中継ツール+AIのAPIでつなぐ
  • 転送はLステップから外部への一方向のみ。AIの回答はLINEのMessaging APIから直接返す
  • AIの判断をタグに戻すには、API連携機能(プロプラン以上)が必要
  • よくある質問に答えるだけなら、LINE公式アカウント標準のAIチャットボット(β)(月額3,000円・税別)が安くて早い
  • 定型の質問はLステップの自動応答、言い回しがばらつく相談はAI、と分担すると失敗しにくい

LステップとAIはどうやってつながるのですか?

Lステップが受け取ったメッセージをWebhook転送機能で中継ツールへ送り、AIが作った回答をLINEのMessaging APIで返す仕組みです。

LINE公式アカウントに設定できるWebhook URLは1つだけで、Lステップを使っているとその1枠はLステップが使っています。Webhook転送機能は、Lステップが受け取ったイベントを外部ツールへ転送して、この制約を回避するオプションです。転送先の接続数に制限はありません。

  1. お客様がLINEでメッセージを送る
  2. Lステップが受け取り、Webhook転送で中継ツールへ送る
  3. 中継ツールがメッセージをAI(ChatGPTなど)に渡し、回答を作らせる
  4. 中継ツールがMessaging APIを使い、回答をお客様へ返信する

見落としやすいのは4つ目です。Lステップ公式ブログには、転送は「Lステップから外部への一方向」で、タグ情報などのLステップのデータは送信されないと明記されています。AIの返信はLステップを経由せず、LINEの仕組みから直接届けることになります。中継ツールには、Lステップ公式の学習コンテンツでも扱われているMake・Dify・Yoomなどが使われます。

Lステップ×AI連携にかかる費用はいくらですか?

最小構成なら、Webhook転送機能の月額5,500円(税込)に、中継ツールとAIのAPI利用料が加わります。Webhook転送はフリープランから申し込めます。

プラン(税込)月額月間配信数Webhook転送API連携
フリープラン0円〜200通利用可不可
スタートプラン5,000円〜5,000通利用可不可
スタンダードプラン21,780円〜30,000通利用可不可
プロプラン32,780円〜50,000通利用可利用可

オプションはWebhook転送機能が月額5,500円、API連携機能が月額11,000円(Webhook利用中なら追加5,500円)で、いずれも税込です。別途LINE公式アカウントの料金がかかり、料金ページには「課金後の解約は3カ月後(3回課金後)から可能」との注記もあります。

見積もりで漏れやすいのが、AIの返信にかかるメッセージ通数です。Lステップ公式の機能ページのQ&Aでは、外部ツールがMessaging APIのプッシュメッセージ(Push API)で返信する例が示されています。LINE Developersの料金ページでは、プッシュメッセージは通数にカウントされる送信方法です。問い合わせ1件に1通返すなら、無料のコミュニケーションプラン(月200通・追加不可)は月200件で使い切ります。「応答メッセージ」はカウントされない送信方法なので、応答メッセージで返せる構成にできるかは構築時に検証したいポイントです。

LINE公式アカウント標準のAIチャットボット(β)とどちらを選ぶべきですか?

登録したQ&Aに答えるだけなら標準のAIチャットボット(β)、回答を顧客管理や配信に活かしたいならLステップ×AIが向いています。

比較項目標準のAIチャットボット(β)Lステップ×AI
回答のしかた登録したQ&Aから選ぶプロンプトと参照データで設計
必要な契約チャットProオプション 月額3,000円(税別)Webhook転送 月額5,500円(税込)+中継ツール+AI利用料
設定する場所LINE公式アカウントの管理画面Lステップ・中継ツール・LINE Developers
Lステップのタグとの連動なしAPI連携機能(プロプラン以上)で可能

個人的には、まず標準機能で足りるかを確かめてから、Lステップ×AIに進む順番をおすすめします。標準のAIチャットボット(β)の料金や設定は、中小企業のLINE公式アカウントをAIで自動化する方法|応答メッセージとAIチャットボットの使い分けで詳しくまとめています。

ChatGPT連携の自動応答はどんな手順で作りますか?

答える範囲を決める、Webhook転送を申し込む、中継ツールで受け取る、AIへの指示と返信を組む、テストして公開する、の5段階です。

  1. 答える範囲を決める:営業時間・料金・予約方法など、答えてよい情報をスプレッドシートにまとめる。人へ引き継ぐ条件と、AIに渡さない個人情報もここで決める
  2. Webhook転送機能を申し込む:Lステップ管理画面のオプション機能申込から。決済完了後に開放される
  3. 中継ツールで受け取る:MakeやDifyなどで受信用URLを発行し、Lステップの転送先に登録する。LINE Developers側のWebhook URLは書き換えない(書き換えるとLステップが受け取れなくなる)
  4. AIへの指示と返信を組む:役割、回答してよい範囲、答えられないときの返し方、文字数を指示し、Messaging APIで返信する
  5. テストしてから公開する:表記ゆれ、範囲外の質問、画像やスタンプが届いたときの動きを確かめる

Lステップ公式の機能ページでは、外部ツールの具体的な設定方法はサポート外とされています。自社で組むのか構築を頼むのかは、申し込み前に決めておくと手戻りがありません。

Lステップ公式ブログには、女性の身体の悩みに答えるAI相談窓口の事例があります。AIが自由に答えるのではなく、企業のデータベース(スプレッドシート)を参照して回答し、有人相談ができる既存のLINEアカウントへ誘導する設計です。答える範囲と引き継ぎ先を先に決める考え方そのものですね。

Lステップの自動応答とAIはどう分担すればいいですか?

答えが1つに決まる質問はLステップの自動応答、文章で届く相談はAI、判断が必要な内容は人、と3つに分けるのが現実的です。

Lステップの自動応答は「完全一致」と「部分一致」を選べ、1つのキーワードに最大5つの返信を設定できます。LINE公式アカウント標準の応答メッセージは完全一致のみなので、定型の質問を拾える範囲はLステップのほうが広くなります。

  • Lステップの自動応答:「営業時間」「駐車場」など答えが決まっている質問
  • AI:「この症状でも施術を受けられますか」のように文章で届く相談
  • 人:見積もり、クレーム、キャンセルなど判断や責任が伴う内容

気をつけたいのは二重返信です。同じメッセージに自動応答とAIの両方が反応すると、お客様に2通届きます。中継ツール側にも、自動応答のキーワードを「AIに回さない条件」として入れておくと防げます。

AIの判断をタグやセグメント配信に反映できますか?

Webhook転送だけではできません。2026年4月1日に提供が始まったAPI連携機能(プロプラン以上)を使えば、外部からタグを更新できます。

Lステップを提供する株式会社Maneqlのプレスリリースによると、API第一弾でできる操作は「友だちリストの取得・タグの更新、トーク履歴の取得」などです。たとえばAIが問い合わせを「予約希望」「料金の質問」に分類してタグを付け、タグを条件にしたセグメント配信で予約希望の人にだけ空き状況を案内する。問い合わせ対応が、そのまま次の配信の材料になります。

ただし高度な設定になり、サポートでは完全に答えきれない可能性があるとも明記されています。プロプラン(月額32,780円・税込)とAPI連携の料金に見合う成果が出るか、先に試算してください。

どんな会社に向いていますか?

向いている会社

  • すでにLステップでタグやセグメント配信を運用している
  • 問い合わせが文章でばらつき、キーワードの自動応答では拾いきれない
  • 中継ツールの設定を担える人がいる、または構築を頼む予算がある

向いていない会社

  • よくある質問に答えられれば十分(標準のAIチャットボット(β)で足りる)
  • LINEの友だち数が少なく、問い合わせ自体がまだ少ない
  • 誤った自動回答が許されない専門的な個別相談が中心

よくある質問

Q. Lステップのフリープランでも、AI連携はできますか?

Webhook転送機能はフリープランから申し込めるため、AIの回答をLINEで返す構成は作れます。ただしフリープランの月間配信数は〜200通で、AIの判断をタグに戻すAPI連携機能はプロプラン以上が対象です。まず小さく試し、効果が見えてから上位プランを検討する流れが無理のない進め方です。

Q. ChatGPT以外のAIも使えますか?

使えます。転送先は中継ツールなので、中継ツールがつなげるAIであれば選べます。Lステップ公式ブログの事例では、画像から中古品を査定するサービスが、ChatGPT、Claude、Geminiと精度を見ながらAIを切り替えてきたと紹介されています。

Q. AIの返信はLINEの配信通数を消費しますか?

返信の方法によって変わります。LINE Developersの料金ページでは、プッシュメッセージは通数にカウントされ、応答メッセージはカウントされない送信方法です。Lステップ公式のQ&Aで例示されている返信はプッシュメッセージなので、その構成なら問い合わせ1件につき1通を消費する前提でLINE公式アカウントのプランを選んでください。

まとめ:まず「どこまでAIに任せるか」を決める

LステップとAIは、Webhook転送機能と中継ツール、Messaging APIの組み合わせでつながります。転送は一方向なので、AIの判断をタグや配信に活かすならプロプラン以上のAPI連携が必要です。よくある質問に答えるだけなら、標準のAIチャットボット(β)で足りることも少なくありません。AIに任せる範囲と、問い合わせをどう次の配信につなげたいかで、選ぶ構成が決まります。

Webloomでは、ホームページ制作(制作費0円・月額9,900円〜)とあわせて、Lステップ・エルメによるLINE構築の支援も行っています。「標準機能で足りるのか、Lステップ×AIまで必要なのか」の切り分けからご相談いただけますので、お問い合わせからお気軽にお声がけください。神奈川県藤沢市を拠点に、全国対応しています。

出典

※本記事は2026年9月時点の公開情報に基づいています。料金や仕様は変更される場合があるため、申し込み前に各サービスの公式サイトで最新の内容をご確認ください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次